【マナー編】お箸の持ち方と基本的なルール
ライター Tanie
2021.5.1 (Re:2022.1.17)
日本を含めたアジア圏を代表する食器、お箸。近年では食の多様性に伴い世界的にもお箸文化が広まりつつあります。今回はお箸の歴史と使い方、マナーをご紹介します。
■目次
1. お箸文化
お箸は中国、シンガポール、ベトナム、タイ、ラオス、カンボジア、モンゴル、朝鮮、台湾などの東アジアで使われていますが、お箸とスプーン・フォークを併用する所も多いようです。
2. 日本におけるお箸文化の始まり
日本の食事でお箸が使われるようになったのは、 約1,400年前の飛鳥時代と考えられています。3,000年以上前からお箸文化のあった中国に遣隋使が派遣され、その文化を持ち帰り、日本にも広まったとされています。
3. お箸の種類
一言にお箸と言っても、さまざまな種類があります。食事の際に成人が使うお箸は男性用と女性用で太さや長さが違います。ペアになったものは夫婦箸と呼ばれ、その名の通り夫婦揃いで使われます。
子供は大人に比べてやや細く小さいお箸を使います。また練習用のお箸があり、日本の多くの子供はこの専用のお箸を使って、ご飯を食べる練習をします。
料理をするときは食べる時に使うお箸よりも太くて長い菜箸を使います。
また木や竹でできた使い捨て用の割り箸も一般的です。
新年やお祝い事には「寿」と書かれた割り箸を使うことがあります。
4. お箸の持ち方
まず鉛筆を握るように、人差し指、中指、親指を使ってお箸を1本持ちます。この時、お箸の上部(3~5cm程)を持つようにします。
その状態を維持し、残りの1本を下の方に差し込みます。これが基本の形です。
お箸を使う時は、上のお箸を親指を支点にし、人差し指と中指で挟むように上下に動かし、下のお箸は動かさないようにします。
5. 良くないお箸の持ち方
お箸を鷲掴みにしたり、フォークやナイフのように使うのはマナー違反です。
6. お箸を使うときのルール
日本には「嫌い箸」という、お箸を使う上でやってはいけないルールが様々ありますが、ここでは代表的なものをいくつかご紹介します。
7. 刺し箸
食べ物がすべったりしてつかみにくい時などについやりたくなる刺し箸。食べ物にお箸を突き刺すのはルール違反です。食べ物はお箸で挟んで口へ運びます。
8. 寄せ箸
器が遠いとお箸で手元に寄せたくなりますが、お箸を使って寄せてはいけません。器は手で寄せます。
9. 渡し箸
食事の途中でお箸を置くときは、お皿やお椀の上に箸を置いてはいけません。箸置きか箸袋の上に置きます。どちらもない場合は、器の端にお箸の先だけのせるようにして置きます。
10. 箸渡し
食べ物をお箸からお箸へ直接渡してはいけません。食べ物を渡すときは、お皿の上に置いて渡します。これは、日本では火葬後、死者の骨を壺に移す際に参列者が専用の箸で、お箸からお箸へと渡すためです。
11. 立て箸
ごはんを盛った茶椀に真っ直ぐお箸を立てる立て箸。日本では葬儀の際に亡くなった人に向けてするものなので、食事の場で行うのはNGです。
12. お箸にまつわる小物
13. 箸置き
お箸が転がったり、直接テーブルに触れたりするのを防ぐために、箸置きを使用することがあります。食事中、お箸を使わない時は箸置きにお箸を置きます。箸置きは木材やガラス、陶器が多く、季節やテーマに合わせたデザインが選ばれることもあります。
14. 箸箱
日本では学校や職場にお弁当を持参することが多いので、お箸を箸箱に入れてお弁当と一緒に持っていきます。蓋がスライド式になったものやお弁当箱と一体になったものなど様々なタイプのものがあります。
15. My箸
高級素材などこだわりのMy箸を持ち歩く文化がありましたが、近年ではエコブームもあり、組み立て式など様々なタイプのお箸を飲食店に持ち込む人もみられます。
16. お箸のある生活を楽しもう!
お箸の使い方やルールを守ることは、日本人でも簡単ではありません。基本的なルールを守って、お気に入りのお箸や箸置きなどで楽しむのも良いかもしれませんね。
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Written by Tanie
本記事の情報は、取材・執筆当時のものです。
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